都市基盤環境コース長挨拶(2009年)

コース長 宇治 公隆

 平成17年4月に都立4大学の統合により東京都立大学が首都大学東京として生まれ変わって早や4年。その組織再編を契機に我々の土木工学科も都市環境学部・都市基盤環境コースに改組され、また、大学院も学部から1年遅れで再スタートを切り、それぞれ新たな歴史を刻んでいます。今年4月からは大学院が1研究科1専攻となり、これまでの専攻も都市基盤環境学域に名称変更しています。名称は慣れ親しんだものから変わっていますが、教育する学問・専門分野、そして教員の顔ぶれも、従前の土木工学科ならびに土木工学専攻の時と大きく変わることなく、都立大学時代からの伝統を受け継いでいます。とは言え、社会の変化に対応するため、教育理念の再構築を図り、またカリキュラムを見直して、大学の使命である教育、研究に新たな気持ちで取り組んでいます。それまでの大学院の定員を20名から32名に増やし、高度な教育ならびにレベルの高い研究の推進に努めています。組織再編を機にカリキュラムは大きく変わり、実技科目・演習科目を増やし、それらの多くを必修科目あるいは選択必修科目に位置づけています。これにより、学生一人ひとりが受け身体質からの脱却を図り主体的に学習し、考える力を身につけ、自己表現の難しさを理解し、大きく成長してくれればと考えています。今年の3月、都市基盤環境コースとしての卒業生をはじめて送り出しました。今後の彼らの活躍に注目しています。

 なお、教員の熱意だけで学生を十分に教育することは困難であり、学生自身の意欲が必須条件です。数年前からは、都市基盤環境コースの様々なイベントへ同窓会からも参加頂き、学生たちの勉学意欲を大いに刺激して頂いています。年度はじめの在校生ガイダンスにおける先輩社会人としての講話、秋の全学年参加BBQ大会での交流、年末の就職説明会への協力、卒業謝恩会での修士論文・卒業論文優秀賞の授与などを通して、学生とOB・OGとの親睦を図って頂いております。学生たちは、まだまだ経験が浅く、教員が十分には教えられない世の中の動きを拝聴できることは非常に価値あることです。同窓会の関係者には貴重な時間を割いて対応して頂き、感謝しております。

 近年、教育および研究に加えて社会貢献も大学の重要な役割と位置づけられ、研究成果の社会への還元、企業との連携がより一層求められています。大学内に産学公連携センターが設置され、各教員は産業界、行政機関等と協力して研究に励んでいます。学生ばかりでなく教員も、同窓会の皆さんと研究面での繋がりをより一層強めていければと思います。教員の研究テーマとマッチするものはもとより、社会・企業のニーズに対しても積極的に連携を図り取り組むことで、首都大学東京を盛り立てて行きたいと考えています。現在、國府勝郎名誉教授が産学公連携センターのコーディネータをも務めておられますので、窓口になって頂けると思います。どうぞご相談下さい。

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